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DATA MANAGEMENT

新たなWasabi API Reference CenterでAPIファーストを実現

2026 February 27Elliot Schaff

これまで、欠けているパラメータ探しや古くなったAPIドキュメントの読解に苦労したことがあれば、質の悪いドキュメントがどれだけの時間を浪費することになるかをご存じのはずです。こういった状態は集中力の妨げとなるだけでなく、エラーの確認に追われ、機能を構築することができずにリリースが遅れる原因となります。

そのため、WasabiではAPIファーストのアプローチを採用し、開発者向けのドキュメントとツールを根本から再構築しました。本稿では、新機能とその重要性、そして新しいWasabi API Reference Centerが開発のあらゆる側面を効率化する方法について解説します。

より速く、よりスマートに、よりインタラクティブな体験をもたらすWasabi API

Wasabiは、クラウドストレージを高速・予測可能・シンプルにすることを目指してきました。その使命を果たすうえで重要なのが、信頼性の高い統合を実現することです。そこで導入したのが、開発者がAPIを探索、テスト、展開する際に役立つインタラクティブな統合環境であるWasabi API Reference Center’(英語ページ)です。

API Reference Center

Wasabi API Reference Centerでは、S3互換ストレージ、WACM Connect、アカウント制御、統計などを含むすべてのAPIガイドを直感的で操作しやすいポータルにまとめています。

主なポイント:

  • 主要なAPIガイドに実行環境が組み込まれており、ブラウザ上で直接リクエストを試せる

  • 明確かつ最新なエンドポイント定義、リクエストおよびレスポンス構造、エラーコード、認証方式、サンプルペイロード

  • 命名規則、バージョン管理、進化の指針を含め、最新のAPIファースト原則に沿って一貫した構成

  • すばやく参照できるPDFエクスポートと、より理解を深められる相互リンク

また、Wasabi AiRおよび関連API用のPostman Collectionも公開しました。これには、事前に設定されたリクエスト、APIキーの環境変数、そして認証からデータクエリまでを網羅するサンプルフローが含まれています。これにより、以下が可能になります。

  • URLテンプレート、ヘッダー、ペイロード本文が事前構成されたリクエストをインポート

  • 環境変数(ベースURL、APIキーなど)を使用し、テストを簡素化

  • すべてのリクエストをゼロから手動でコーディングすることなく、認証→リソース作成→クエリをエンドツーエンドで実行

このようなアップデートによってテストをスムーズに行えるようになり、オンボーディングが高速化します。

APIファーストが重要な理由

こういったアップデートの背景には、「APIファースト」と呼ばれる指針があります。これは、APIを使用するアプリケーションやツールを構築する前に、まずAPIそのものを設計および定義するという考え方です。つまり、エンドポイント、パラメータ、レスポンス、認証方式などの仕様を先に固めてからアプリケーションロジックを記述することを指します。こうすることで、APIはすべてが組み込まれた単一かつ信頼性の高い基盤となります。

APIファーストによってもたらされるメリットには、以下のようなものがあります。

  • 柔軟性の向上:同じAPIを介してすべてのアプリケーションが接続されることで、既存の動作を中断することなく、個々の機能の追加・変更が可能になる

  • より高い一貫性:すべてのエンドポイント、パラメータ、動作が一度定義され、あらゆる場所で再利用されるため、システムが予測可能かつ管理しやすくなる

  • オンボーディングとイノベーションの実現を高速化:詳細な例とライブテストにより、仕組みを簡単に理解し、すぐに構築を始められる

  • 容易なメンテナンス:組み込みのバージョン管理と下位互換性により、下流への影響を最小限に抑えつつ更新することが可能

  • エコシステムの成長:クリーンで一貫性のあるAPI構造で、新しいツールや統合を通してパートナーや開発者コミュニティがプラットフォームを拡張しやすい

APIファーストは単なる設計哲学ではなく、信頼性と拡張性の高い開発を可能にするものです。

開発者とパートナーのエクスペリエンスを向上

多くの人々は、まずは何かを壊すことからAPIを学びます。API Resource CenterとPostman Collectionを使用すると、その作業がより高速かつ安全になります。つまり、呼び出しのテスト、応答の確認、調整や再実行が、クライアントを立ち上げたり見落としたヘッダーを推測したりすることなく行えるようになります。また、すべてが可視化され、テストや共有の作業もよりスムーズになります。

チームでは、Postman環境をフォークしたり、バージョン管理に更新をプッシュしたり、ステージング用に独自のベースURLを入れ替えたりすることができます。その結果、「自分の環境だけでしか動作しない」という問題が減り、環境をまたいだ再現性が保証されます。

このアップデートは、統合を行う開発者だけでなく、Wasabi APIを使用してストレージワークフローや分析ツールを接続するパートナーにとってもメリットがあります。新しいドキュメントとツールを使用することで、プロトタイプの迅速な作成や独自の問題解決が可能になり、リリースを遅らせるやり取りなしで容易にプロジェクトを進めることができます。

つまり、企業パートナーと開発者の両方にとって、よりスムーズな提供、予期せぬトラブルの減少、そしてより確実な連携につながります。

Wasabiによるテストと改善で新たなアプローチを推進

APIファーストを目指すのであれば、APIを機能させる要素である仕様、ツール、フィードバックループに早い段階で投資する必要があります。これによって、ドキュメントが劣化し、チームが拡大し、新しい統合がオンラインになったときにも、APIの信頼性を維持することができます。

Wasabi API Reference Centerの目的は単にドキュメントの改善だけではなく、APIを構築する人々とAPIを利用する人々のフィードバックサイクルを改善することです。そのため、ドキュメント、プレイグラウンド、サンプルはすべて、開発者の実際の作業方法を反映するように構築されています。

開発者やパートナーの皆さまは、ぜひWasabi API Reference Center(英語ページ)をお試しいただき、Postman Collectionをインポートしで迅速な統合をご体験ください。

フィードバックや機能についてのリクエストがある場合はLinkedInにてぜひご共有ください。

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